学生の実習!放射性同位体の取扱い

当研究室は、農学部 生命化学・工学専修に所属しています。

生命化学・工学専修の3年生に対して、放射性同位体の取扱いの学生実習を毎年行っています。

溶液に入った放射性物質である32Pを、植物の根もしくは葉から投与し、その後の分布を可視化したり放射性物質の濃度を測定したり、という実習です。32Pは、リン酸(H3PO4)として投入しますので、植物がリン酸を無機栄養として輸送する様子を観察することになります。東京大学の中でも、このように溶液に溶けた状態の放射性同位体を取り扱う実習がある専修は減ってきています。学生さんには貴重な経験となると思います。・・・が、やっているときはあまりそのような気づきはないでしょうね(私もそうでした)。卒論研究や大学院での研究、さらには卒業して、就職して、、、どこかで役立つことがあるのではと思います!

長年おつかれさま!

遂に壊れたPCRの装置。平成11年とは私がまだ修士の学生のころ!ついに今年、壊れました。

なかなか廃棄しずらかったのですが、そろそろ廃棄手続きをしようかな、、、というところ。

壊れる直前まで、3台PCRあるうち、この一番古いのを使う人が最も多かったなぁと。

超分野植物科学研究会(TDPS)第1回研究会が盛会だった!

https://www.tdps.jp/tdps001

この研究会の発足の目的は、分野を(すごく)越えた出会いの場を提供することで、新しい共同研究がどんどん生まれること、なのですが、そういった目的を念頭においた第1回の研究会になったなと思います。

Zoomは相変わらずの安定感なのですが、Gather.Townが思いのほか(失礼)安定していたのが良かった!同時に150人ぐらいが1部屋にいるとさすがにカクカクしてくるのですが、それでも、普段の対面でのポスターセッションにかなり近いことができたり、情報交換会で全然しらない分野の人を知る機会があったりと、なかなかによかったです。

あ、私はこの研究会の幹事の1人なので、公平な目ではこの会を評価できてないかもしれませんのであしからず。

幹事でその場にいた人で記念撮影

みんなでポスター会場に向かうようす。とことこ歩いていくので時間がかかるのだけど、このかかっている時間が面倒でない!知り合いがいたりすると話しかけなくともなんだかうれしかったりします。

一斉通知をする人(オレンジ色:野下さん)の案内の声は全員に聞こえていて、そのほかは近くの人の声しか聞こえません。でも、すれ違いざまに声が聞こえるかというとそうでもなく、そこは回線の問題なのかサーバーの問題なのか。立ち止まれば問題なく会話できますので十分ですけどね。


ポスター賞の表彰式の様子。踊ったりクラッカー鳴らしたりできるのでたのしい。歓声や拍手音が欲しいところ(次回準備しよっと)プレゼンターの岡田先生(アバターの上に♡!)と受賞者の角井さん、司会の大倉さんが壇上。壇上の人のビデオは全員から見える設定になってます。

まずは第1回なので、これから少しずつ発展していけばいいなと思います。今回はポスドク以上が多かったので、どんどん学生さんの参加が増えるような工夫をしたいところです。

日本アイソトープ協会創立70年記念座談会

日本アイソトープ協会の果たしてきた役割と放射線・RI利用の将来展望

アイソトープニュース本文より
二ツ川 章二, 田野井 慶太朗,飯本 武志
羽場 宏光,山田 崇裕,渡部 浩司, (敬称略)

掲載されたアイソトープニュースはこちらhttps://www.jrias.or.jp/books/cat3/2021/775.html

アイソトープ協会創立70年、おめでとうございます!!

 …という気分も冒頭少しだけで、バイオサイエンス分野としてはアイソトープ利用がかなり落ち込んでいるのがとても心配。

放射線・アイソトープという分野で見れば、勢いのある分野もあるのでまだまだ大丈夫だと思うのですけどね。

生物を扱う研究者で、アイソトープ利用の技術や場が近い将来なくなってしまうのでは、、、というのが気になるところです。一方で、サンガー法の時ほどの需要があるはずもないので、うまく技術やノウハウ、実験の場や実験できる人を維持しつつ、日本国内でやりたくなったらいつでもできる(頼める!?)という体制が望まれているのではと思います。

他の勢いのある分野やアイソトープ協会さんにも後押ししてもらいつつ、上記の体制を整えたいです。